いまや多彩な性能だけに留まらず外観も様々な形や色を誇るMac。
実はMacintoshには今の個性的な外観デザインに辿り着くまで様々な知られざる遍歴が在るのです。
このコーナーでは何枚かの写真と一緒にMacのデザインについてお話します!
これであなたもAppleデザイン博士!?

ここを読めば、Appleデザインの事が何でもわかるよ!

2人のスティーブの手によってガレージで生まれたMacintosh。
(詳しくはApple Historyを見てね!)
一番最初はこんな姿でした。なんだかタイプライターみたい。


そしてジョブズの提案から商品として進化したものがコレ。
これが Apple | という名称でApple社が一番最初に販売したMacintoshです。

外観デザインはコンピュータ自体の設計をしたウォズニアク
中身の設計と合わせて外側のデザインも手掛けていたそうです。多才な人だったんですねー。
そしてさらに機能も外観も進化! Apple || / || Plus 登場。これもウォズニアク作だとか。

この頃の外観デザインコンセプトは「フレンドリー」。
より親しみやすい形を目指してデザインされたため、角もするどくなくて全体的にちょっとずんぐりとした感じ。確かにコンピュータが高価過ぎて一般に普及していない時代にガチガチなデザインのコンピュータじゃとっつき難いかも。
でもこの形、当時のコンピュータとしてはやっぱりかなりの異色。コンピュータの展示会でゲーム機と間違われる程「おもちゃ」っぽかった。
でも性能的にはちゃーんと評価されるだけの物であったワケです。
可愛いフリして何とやら。えっへん。

しかーし!

このデザインを生み出していたウォズニアクが1981年にApple社を辞めちゃったからもう大変。Apple社は新しいデザイナーを探さなければならなくなったワケです。



通称Apple社は1981年頃からフロッグデザイン社との関係があったようで、ここで長い間今後のMacの外観でザインに影響を与える「スノーホワイト」というデザイン言語が登場します。

「スノーホワイト」の特徴はディスプレイや本体のすっきりと角ばった形と、何本もの横方向の細い線で入った放熱用のスリット!
かちっとしたまさにビジネスワークを意識したようなスマートなデザインになりました。

この「スノーホワイト」なるデザイン言語がMacの全面に出ていた時代は、1983年前後〜1989年頃まで。
主な機種としては SE、SE/30、II、IIx、IIfx、IIcx、IIci、portable などがあります。
全盛期は現BeOSのジャン・ルイ・ガセーがApple製品を仕切っていた頃。

今でいう『ノートパソコン』の前身・Portableの登場はまさに「スノーホワイト」衰退期の1989年ですが、この「スノーホワイト」Portable以外のディスクトップ型はディスプレイとハードディスク、フロッピードライブなどが全て一つの箱にまとめられているオールインワン型。確かに開発初期のPortableだって相当重かっただろうけど…このオールインワンのディスクトップは相当重たかったんだろうなぁ……。(汗)

全部くっついている所為で、ひょろっと他のマシンより背が高い。それも相まって「トールボーイ」と呼び名もあったそうな。日本の市場にMacが顔を出し始めたのもこの辺り。(当然高過ぎて一般にはまだまだ普及しないわけですが…)

しかし、1985年にジョブズがApple社を追われてから、だんだんフロッグデザイン社との結びつきも衰退。涙。
でもこのまま『Macintoshと云えば「スノーホワイト」!!』と売りに出来れば良かったのですが…なんと。
ヒューレット・パッカード社等などが、見るからに「スノーホワイト」のそっくりさんを発表してきました!
「他社と似たり寄ったりのデザインではいけない!!」
そしてApple社の新しいデザイン言語を探す暗中模索が始まります。



1990年代に突入してClassic系シリーズが登場。
「スノーホワイト」に変わる新しいデザイン言語として登場したのが「エスプレッソ」。新しいAppleデザイン時代の幕開けです♪


この「スノーホワイト」から「エスプレッソ」への移行を手掛けたデザイナーは当時Apple社にいたデザイナー ロバート・ブルナー
「スノーホワイト」のカチッとした平面の部分も残しつつ、滑らかな曲線も取り入れた少しかわいらしい感じになりました。
画面に集中出来るように本体はスッキリ設計。
ディスプレイ表面のカーブに合わせて、フロントパネルもゆるやかにカーブして(左側の写真じゃ少しわかりづらいですね…)いて、フロッグデザイン社時代に特徴的だった放熱用スリットが無くなりました。

代わりにこの頃のディスクトップ用Mac本体…なんと『足』が生えているんです!
Macをコンピュータの「ペット」として扱ったんですね〜。
大人しくおすわりしている犬とか猫とか、利口な家庭用ペットをイメージしたのでしょーか??
昨今ブームは去ってしまったコンピュータペットの先取りとは、さすがApple!
デザイン的にはかわいらしいんですがー…この『足』、大変折れやすかったそうです。(笑)

Portable、もといノートパソコン(といっても、今と比べるとやはり相当重い訳ですが。笑。)が普及して来てドッキングステーションなんて物も出来ちゃいました!!
左図参照。これにディスプレイをつけて…も、動きません。
何せこのドッキングステーション中身はほぼ空っぽ。この中にノートパソコンをはめ込むんです。するとノートパソコンが立派なディスクトップに!!
…画期的かと思いきや、あまり需要は無かったらしい。ノートパソコンだけでも作業出来る物をわざわざ大きくするのが受けなかった??



「エスプレッソ」に該当する機種は「エスプレッソ」初期型のClassic系、LC系、IIsi、IIVx系を始め、ColorClassic系、6×0系LC、PowerBook100系、PowerBookDuo系、PowerBook500系、PowerBook5300系、PowerBook1400系、PowerMac7100系、Quadra800系、PowerMac8500、9500系と実に様々。
この頃の「Quadra」という機種、実は映画「ジュラシックパーク」に出演しているそうです!
お暇なら映画を見直して探してみるのはいかがでしょうか??

ただ、この「エスプレッソ」なるデザイン言語。思いの外寿命が短かった……っ!!
せっかく作ったのにね。表立って活躍したのは1990〜1992年頃まで。その後数年、段々と衰退して行きます。涙。


「エスプレッソ」と聞くと、まず一般的に出て来るのは……?

普通は「エスプレッソ」と聞いたら=コーヒー、ですよね!
実はこの「エスプレッソ」というデザイン言語の名前、本当にコーヒーの「エスプレッソ」からきてるんです。
なんでもブルナー率いるデザインチームは「スノーホワイト」に代わるデザイン言語の名前を決めるべく、何度も会議を開いたのですが、チームのみんなは表現(エクスプレッション)に関する頭でっかちな討論ばかり。肝心の問題は一向に解決する気配無し。そこでメンバーの一人が「もっと実のある討論をしよう」という意味で、当時デザインチームのために購入した「エスプレッソマシン」と延々討論される「エクスプレッション」をかけて命名したもの。
言った本人は皮肉半分・ジョーク半分だったそうです。まさかそれに決まってしまうとは…。
こういう話を聞くと、本当に向こうの人はジョークセンスがいいというか、はたまたApple社の社風が変わっているというか。日本の会議でこんな事を言おうものならどうなるか恐ろしくて想像も出来ません。


でも、次はいよいよ我等がMacintoshが派手…じゃなかった、
今までの白っぽい色やベージュを基調としたコンピュータの定番を脱ぎ捨てて華麗にカラフルに登場です〜!!


この辺まで来るとMacの形はどんどん用途によって多種多様に枝分かれ。
iMacでお馴染みのかわいらしいシースルーボディだったり、スマートにブラック一色だったり、従来通りの白っぽい色を基調にした物だったり。
「スノーホワイト」「エスプレッソ」の様な統一された『これ!』といった特徴はありませんが、敢えていうとすればシースルーボディーと、統一されていない形そのものが特徴なのかも。

この「アイブ」という言葉。厳密にいうとデザイン言語では無く、人名。
ブルナーの後継者、ジョナサン・アイブ。1992年にブルナー率いるデザインチームに入ったアイブは、
1996年にはブルナーの後を継いでデザインチームを統括。
1998年に発表されたみなさま御存じの『iMac』で世界にその名を轟かせました。

が、実はこのアイブ
『iMac』を世に出すよりも先にこっそり、色付きプラスティックのシースルーを試していたのです。
PowerMacintosh8600なんかはサイドに在るボタンをあしらった飾り部分に
半透明な緑色のプラスティックが使われているとか。なかなか抜け目の無い人です。

マシンのカラフルな色合いに合わせて、リンゴマークもシンプルに各々のマシンに合わせた1色になりました。
確かにカラフルなiMacとかに虹色のリンゴがついてたら目立たないし目にも痛い…。(笑)

アイブ時代のデザインチームが手掛けた機種は古い所からNewton MP110系、PowerMac8600、9600系、Twentieth A nniversary Macintosh、eMate、iMac、PowerBook2400系、PowerBook G3 series。

それから後もドンドン新しい色や形や大きさで、Macはみなさまの前に姿を表しています。

 


カラフルでかわいいのもいいけど…

持ち運びするならやっぱりシンプル・イズ・ベスト??
ノートパソコンだってこ〜んなに薄くなりました。
(余りに薄くて折れてしまいそう…。)


Macintoshでテレビ観賞!?

The Mac TV なんて物も発売されたりしたんですよ♪
これもドッキングステーションと一緒であまり流行らず
こっそりと歴史の闇に去りました……。
製造台数も少なかったので持っている人は凄い!!



これからもどんなMacが登場するのか…楽しみにしていてくださいね!